大地震直前の電磁気学的前兆現象発生の物理メカニズムは、”超臨界状態”にある水であるというモデル提案の論文がアクセプトされました。(2024年3月17日)

アクセプトされた論文については、今後の地震予知について何故予知ができるかの物理的な理由を与えるという重要な内容を含むと考えており、そのより詳しい内容は、後日、大学等でプレスリリースを行う予定です。

著者名: 水野彰、高明慧、梅野健 (京都大学大学院情報学研究科)

タイトル:A capacitive coupling model between the ionosphere and a fault layer in the crust with supercritical water (電離層と超臨界水が存在する断層との間の容量結合モデル) 

論文(ジャーナル):  International Journal of Plasma Environmental Science and Technology (2024)

尚、この論文のモデルによって、初めて、高温高圧下の断層の隙間にある水が超臨界状態が重要な役割を果たすと指摘しており、種々の電離層に影響を与えうる前兆現象(TIDの速度変化等)発生ーこれは能登半島地震含む種々の地震で観測され、我々も複数論文で報告して来ましたーの物理的原因を説明できると考えております。簡単な予備実験ー高温高圧下の粘土層の隙間にある水が超臨界水となり、正電荷を発生させたことー簡単な実験ですが世界で初めてとなる実験結果ーも論文中に紹介してます。

(撮影:梅野健、石川県能登半島穴水町にて。2024年3月17日)

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