京都大学は、令和6年能登半島地震発生発生前後の電離圏異常のデータ第二弾を公開しました。2024年2月21日

本日(2/21)、令和6年能登半島地震発生前後の電離圏異常データ第二弾を公開しました。

京都大学KURENAI(リポジトリ)上の研究データ公開リンク(能登2024-Part II):

2024年1月1日は、大地震(地球の異常)と太陽フレア(宇宙天気異常)が共存する稀な日でした。

本第二弾の公開で追加されたデータの1つとして、2024年1月1日朝(日本時間)に発生した
太陽フレア*のデータ
があります。

これはみちびき7号機のデータとなります。

この場合、電離圏異常が東から西へ
日本列島の広範囲の上空で動いている様子が分かり、太陽フレアに伴う電離圏異常と、地震由来の地震発生前後の異常とは明確に異なります。

地震発生後の異常については、第一弾データ公開がQZSS(みちびき)02号機のデータでしたが, 今回は、別の衛星ーGPS16号機
および、GPS26号機
においても、同様に震源付近から同心円上の波が発生し伝わる(南方)様子が見えます。

一方、地震発生直前の異常においては、MSTID(中規模移動性電離圏擾乱)が発生していることがQZSS02号機からわかります。

これが通常のMSTIDと何が違うのかは斜入射イオノグラム(京都大学オリジナルデータ)含む第三弾のデータ公開(2月末-3月初旬公開を予定)等を用いて明確にして行きます。

注:2024年1月1日朝(日本時間)の太陽フレア:
ーNICT太陽フレアに関する臨時情報(2024年01月01日 07時40分JST)より
「12月31日21時55分UTに、太陽面でX5.0フレア(21時36分UTに開始、22時8分UTに終了)が発生しました。SDO衛星の極端紫外線画像(AIA094)によると、このフレアは活動領域3536(N05E81)で発生しました。」

2 thoughts on “京都大学は、令和6年能登半島地震発生発生前後の電離圏異常のデータ第二弾を公開しました。2024年2月21日

  1. 太陽フレアと、コロナ質量放出は、同時に発生します。地震予測には、コロナ質量放出を見たほうがよいです。16時05分に、M7より上で予測だしてます。

  2. こんにちは
    初めてメールさせていただきます。
    当局は防災基地局として岐阜市金華山ドライブウエイ中継基地局を運営管理しています。
    岐阜県恵那市恵那地区アマチュア無線防災協議会所属のアマチュア無線技士です。
    当局の広域伝搬実験は毎週日曜日の朝10時から12時の間に実施しています。2時間ほどの実験です。
    < 広域伝搬実験 >
    使用電波は430MHz帯です。
    使用無線機はヤエスのモービル機FT7900とアイコムのハンディー無線機ID31を使用しています。
    使用出力はFT7900で20w・10w・5w・1w、ハンデー無線機のID31で5w・2.5w・0.5w・0.1wの可変出力による伝搬実験です。
    これは障害物を検知するための430MHz帯を使ったレーダー電波と思ってください。
    レーダー電波と言っても交信相手局に当局の電波がどれだけの強さで届いているかSメーターを使ってアンテナ電圧(µV)を測定しています。
    障害物があれば届く電波が弱くなります。
    地上高175mHにてアンテナは第一電波のX700H、全長7.2m・利得13.0dBの超高性能アンテナを使用して半径100km以内の障害物調査を9年間してまいりました。
    アンテナの設置場所は9年間同じです。
    設置場所にマークがしてあります。条件は一定です。
    その中で電波が消える現象を何度か観測しました。
    つまり障害物が無い場所に当局の電波が届かないのです。障害物有と判断されました。
    この異常伝搬を観測した時は前後24時間以内に地震が発生していました。
    異常を観測される場所は主に活断層のある場所です。
    令和6年1月2日、東海地域で電波が飛ばない異常現象が観測しました。
    1日の石川県内の活断層地震が愛知県内で異常伝搬を引き起こしていたのです。
    京都大学の研究を参考にしますと地表面の静電気の帯電量の増大が強力な電界が発生することになります。
    この中を電波は飛ぶ事ができません。強力な電界で電波が消滅します。
    地表面の通信機器は一時的に使用困難になります。
    スマホも例外ではありません。
    活断層の存在は被害を広範囲に広げます。通信障害の発生。
    活断層により強力な電界が発生すれば430MHz帯の電波はその中を飛ぶ事ができません。
    つまり通信障害(電波が消滅する)が発生するのです。
    今回の京都大学の研究発表は、遠くのFM局の放送電波が突然聞こえる現象にも大きく関係しています。
    上空の反射体が20km変化する訳ですから。
    ちょうど ビリヤードの球を想像すれば分かりやすいでしょう。
    東海地域には反射するビルやマンションが多く、地上高175mHの強力な電波もほとんどが反射波を受信することになります。
    地表面すれすれの電波になります。
    100局中4局が直接波を受信している観測データがあります。
    案外電波は飛びにくい様です。
    今後の研究に期待します。
    当局の電波が消える(電波が消滅する現象)研究に大いに役立ちました。
    これからも研究を続けていきたいと思います。
    京都大学の研究者の方のご活躍をお祈りします。
    貴重な研究データをありがとうございました。
    心よりお礼を申し上げます。

    アマチュア無線技士より
    JJ2KXU 髙木伸彦

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