2023年4月3日 潮岬にあるイオノゾンデ斜入射観測におけ る異常の観測(日本時間4時30分ー5時)と8時58分に 台湾花蓮で発生したM7.地震との関連について ー速報ー(4月3日23:30)

令和6年4月3日台湾花蓮地震に被災された方に心からお見舞い申しあげます。

我々の研究室で観測されているデータに基づき、速報として異常が観測された旨を紹介します。その地震との関係は、詳細な調査が必要であり、データを一旦大学から公開した後に、誰もが検証、研究できる様にして、我々もそのデータに基づきより、観測された異常が台湾花蓮地震の前兆か否かを吟味していきます。

速報資料:

https://chaos.amp.i.kyoto-u.ac.jp/wp-content/uploads/2024/04/Taiwan-Related20240403.pdf

下記は、日本時間4月3日4時30分から5時の異常なイオノグラム(いずれも潮岬風力実験施設においた当研究室斜入射受信機。

(4月3日 04:30 Yamagawa(NICT)→Shionomisaki(KU))ー地震発生4時間28分前

横軸: 周波数(1-30MHz), 縦軸: 0-1500km

(4月3日 04:45 Yamagawa(NICT)→Shionomisaki(KU))ー地震発生4時間13分前

横軸: 周波数(1-30MHz), 縦軸: 0-1500km

(4月3日 05:00 Yamagawa(NICT)→Shionomisaki(KU))ー地震発生3時間58分前

横軸: 周波数(1-30MHz), 縦軸: 0-1500km

もし、受信局が花山天文台(京大)の場合は、以下の通り上記の3つ(潮岬)に共通に見られる散乱波の様なものは全く見られない。

(4月3日 04:45 Yamagawa(NICT)→Kwasan(KU))ー地震発生4時間13分前

横軸: 周波数(1-30MHz), 縦軸: 0-1500km

これらの結果から、潮岬か花山天文台で斜めイオノグラムに現れる散乱パターンの有無がはっきりと異なることから、これら潮岬で04:30-5:00に受信した斜めイオノグラムは太陽フレアの様な広域であらわれる宇宙天気異常によるものではないことが解る。

では、前兆現象としての異常は果たしてあったのか?下記は、沖縄→潮岬で4月3日7:30頃(地震発生の1時間28分前)の斜めイオノグラムです。

これは、令和5年、令和6年元旦の能登半島地震で観測された様な異常(斜めの二重線で上部が切断されている)と同じものとなります。距離は震源から離れますが少なくとも同じ様な異常が観測されたことが言えます。以上。

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