2024年8月8日のM7.1日向灘地震発生直前の電離圏異常を観察(8月8日21:50)

2024年8月8日16:43(日本時間)にM7.1の地震が日向灘にて発生しました。それに伴い初めて南海トラフ臨時情報が発生しましたが、それがどの程度危機が迫っているかが不明です。この問題を明らかにするために、研究室では関連の地震の異常を集中的に解析することとしました。その第一弾として、沖縄大宣味から発射した電波(1MHz-30MHzの連続周波数)を京都大学花山天文台(京都市山科区)で受信した様子からその両者の中間地点である日向灘(宮崎)上空の電離層の異常が観測されました。研究室では、地震発生メカニズムの解明だけでなく、大地震発生リスクの常時モニタリングを行なっていきます。

https://chaos.amp.i.kyoto-u.ac.jp/wp-content/uploads/2024/08/Nankai_Hyuga20240808.pdf

1MHz                                                                                                                               30MHz

2024年8月8日14:45(日本時間)ー地震発生1時間58分前ーの電離圏異常

1MHz                                                                                                                               30MHz

2024年8月8日16:30(日本時間)ー地震発生13分前ーの電離圏異常

1MHz                                                                                                                               30MHz

2024年8月8日17:00(日本時間)ー地震発生17分後ーの電離圏異常

 

 

 

4 thoughts on “2024年8月8日のM7.1日向灘地震発生直前の電離圏異常を観察(8月8日21:50)

  1. 前略『2024年8月8日16:43(日本時間)にM7.1の地震が日向灘にて発生しました。それに伴い初めて南海トラフ臨時情報が発生しましたが、それがどの程度危機が迫っているかが不明です。この問題を明らかにするために、研究室では関連の地震の異常を集中的に解析することとしました。その第一弾として、沖縄大宣味から発射した電波(1MHz-30MHzの連続周波数)を京都大学花山天文台(京都市山科区)で受信した様子からその両者の中間地点である日向灘(宮崎)上空の電離層の異常が観測されました。研究室では、地震発生メカニズムの解明だけでなく、大地震発生リスクの常時モニタリングを行なっていきます』等々のメカニズム解析〜地震発生リスク.モニタリングなどなど、非常に興味深いです。世界的なパイオニア研究とも確信致しますので、大変とも存じますが、是非、頑張って戴きたいと一国民として、心から応援しております/長草一人(はると)

  2. 能登の住人です。
    今年になって当研究を知りました。臍を噛む思いでした。
    只々、一日も早く実用に供される事を願うばかりです。

    観測拠点の整備については、クラウドファンディングなどで基金を募ることはできないのでしょうか。既に広く一般の人々を説得できるだけの十分な実績はあると感じます。

    「予報」ができるためには国が動く必要があり、最大のネックと思います。台湾ででも先に実用化してくれれば先例となるのですが。
    ただ当面「予報」ができないまでも、実績が積み上がって、手法が公開されているなら、災害対策に巨額のコストを費やしている通信大手等のインフラ系の私企業が、研究開発の一環で社内的に実用化する流れが起きないかとも夢想します。
    せめてそれだけでも、社会的な減災効果はあるはずです。

    人類が、地震を克服できる日が来ることを願います。

    1. 8月31日22時過ぎに日向灘を震源とする震度3の地震がありました。

      同じ京大の宮崎観測所の研究員は、割れ残り付近の地震で近くマグニチュード7程度の地震の可能性について言及されています。

      前の震度6の地震を予測されたとのことでしたが、現在電離層の異常は見られてないのでしょうか。

      とても不安です。

  3. 電離層の異常反射から地震の前兆を早期発見出来る可能性にさらに一歩近づいたことは大きな進歩だと思います。
    気象庁は「地震雲などというものは存在しない」と公式発表しましたが、地殻変動による電離層変化は明らかに大気中の浮遊電子の変化で、雲の形状にも影響するものと思われます。
    これからの研究成果の進歩に期待しています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です