この続報では、地震発生1時間58分前、日本国内の4つの想定領域のうち、日向灘のみが異常(電離層の電子の降下を示す異常のイオノグラム)があった証拠を提示します。
具体的には、稚内(北海道)、国分寺(東京都)、山川(鹿児島県)から発射して電波に関しては、異常が観測されずに、大宣味(沖縄県)から発射された電波だけが異常を示したこととなりなます。これは日本国内の4つの想定領域のうち、地震発生1時間58分前に電離圏異常があったのは日向灘上空のみであったことを特定したこととなります。
1MHz 30MHz
稚内→京都花山天文台の斜入射イオノグラム(地震発生1時間58分前) → 通常通り(佐渡島北方上空の電離圏)
1MHz 30MHz
国分寺→京都花山天文台の斜入射イオノグラム(地震発生1時間58分前) →通常通り(長野県南西部上空の電離圏)
1MHz 30MHz
山川→京都花山天文台の斜入射イオノグラム(地震発生1時間58分前) →通常通り(高知県南西部上空の電離圏)
1MHz 30MHz
大宣味(沖縄)→京都花山天文台の斜入射イオノグラム(地震発生1時間58分前) →明らかな異常(宮崎県日向灘上空の電離圏。イオノグラムに下の凸の形状→地震発生1時間58分前の電離圏の降下を示す異常)
https://chaos.amp.i.kyoto-u.ac.jp/wp-content/uploads/2024/08/Nankai_Hyuga20240811.pdf
0 thoughts on “2024年8月8日のM7.1日向灘地震発生直前の電離圏異常を観察-続報その1-(8月11日20:50)”