講演者 : 上田睆亮 京都大学名誉教授
演題 : カオス研究のアルファとオメガ(解説と回想)
開催日時:2023年 10月13日(金) 15:00~17:00
会 場:京都大学 吉田キャンパス
国際科学イノベーション棟 シンポジウムホール
主 催:電子情報通信学会 NOLTAソサイエティ
電子情報通信学会 基礎・境界ソサイエティ
講演内容:
カオス現象は1970年代後半以来、自然科学のあらゆる分野において脚光を浴び、
爆発的な研究資源の注入・活発な研究活動の結果として非線形科学技術分野にお
ける市民権を樹立した。しかし、現象に内在する課題には、現在に至るも、自然
科学・応用技術的な見地から、魅力的だが未解決なものも少なくない。本講演で
は、長年にわたり現象の本質を追求し続け、ようやくたどり着くことが出来た成
果を、演者自身の言葉で開陳させて頂きたいと考えている。当日は徒に理論
的詳細部に立ち入ることなく、平易かつ直感的に理解いただけることを念頭に講
演を心掛けるつもりです。また時間的余裕があれば、学術・技術的内容から逸脱
したカオス研究のよもやま話を、お聞きいただきたいと考えております。
上田先生のご紹介
上田睆亮先生は、2023 IEEE Gustav Robert Kirchhoff Awardを受賞されました。
電子回路におけるカオス現象の発見、および、非線形ダイナミクスの発展への貢
献が高く評価されました。
上田先生は、1961年、世界で初めて、物理現象としてのカオス現象を発見されま
した。当時は、それが新しい現象であると認識されいませんでした。発見された
カオス現象の解軌道が描くストロボ写像は、その後、ジャパニーズアトラクタ、
ウエダアトラクタと呼ばれるようになりました。
今回の受賞記念講演会では、上田先生に、従来型のスタイルで、カオス研究につ
いての講義をして頂きます。幅広い分野の皆様に、カオス現象の基礎やその面白
さを知って頂く貴重な機会にもなると思います。
本講演会はビデオ撮影し編集して、10/27にIEICE Pioneers Webinarでも配信予定
です。上田先生には、「編集削除できるので昔からのスタイルで安心してとって
おきの話ができる」と、喜んで下さっております。ぜひ、ご参加ください。
参加条件: 誰でも参加できます。参加ご希望の方は、件名を「上田睆亮先生受賞記念講演会」とし、本文にお名前とご所属をご記入いただき、メールを長谷川幹雄教授(東京理科大学)宛て hasegawa@ee.kagu.tus.ac.jp までお送りいただけますようお願い申し上げます。
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